オオワシ

観察時期

生息環境

自力で生きた魚を捕ることは少なく、主に死んだ魚や動物、あるいはオジロワシが捕った魚を奪って食べる。冬季は海氷が流動する海域で、死んだ魚を探すことが多い。魚の減少に伴い、現在は漁業活動に大きく依存して生きている。

最適な観察方法

羅臼港から出航する観光船が最も観察撮影に適している。観光船は1月下旬から運航するが、流氷が羅臼にやって来るのは、通常2月中旬であるが、地球温暖化により到着は遅れる傾向にある。日の出前に出航する船が人気だが、冬の羅臼の晴天率は低く、鷲の動きを止めるため速いシャッターが必要なため、曇った早朝は良い写真が撮影できない事が多い。十分な光のある午前7時から午後1時頃、流氷が青くなる午後3~4時頃が最も良い写真を撮影できる可能性が高い。風蓮湖では、1月中旬から凍結した湖面に降りるオオワシを見ることができるが、近い距離に寄ることはできない。

撮影距離とレンズ

船から撮影する場合、鷲との距離が近く、動きも激しいため、600mm望遠と三脚という装備では、撮影できる機会が限られる。手持ち撮影できるAFの早い望遠ズーム(70~300mm、70~400mmなど)と秒10コマ以上撮影できるカメラボディの組み合わせが最も適している。

知床羅臼のオオワシ