観察時期
生息環境
春から夏にかけて、知床半島羅臼側の根室海峡で高い確率で観察できる。知床半島ウトロ側ではほとんど見られない。20~40頭の家族で行動する。羅臼で見られるシャチは、魚の他にクジラ類も捕食する。
最適な観察方法
羅臼港から出航する観光船が最も確実にシャチに出会う方法。シャチは集団での狩りと休憩を数時間の周期で繰り返す。休憩時に出会うことができると、観光船の周りでスパイホップをしたりジャンプしたり、船の下をくぐる遊び行動が見られる。通常は2時間半のクルーズだが、こうした行動を高い確率で見たい場合には4時間以上の長めのクルーズがお勧め。
撮影距離とレンズ
シャチは動きが早く、船のあらゆる方向から出現するため、手持ち撮影可能なズームレンズがお勧め。かなり近距離に現れることも多いので、70~300㎜あるいは70~400㎜程度のレンズが使いやすい。100~400㎜や150~600mmなどのレンズを使う場合は、50~80mm程度レンズを装着したカメラをもう1台用意すると良い。600mm短焦点のようなレンズでは撮影できる場面が限られる。